年賀状のビジネスマナー|縦書きが正式、横書きは失礼って本当?

年賀状のビジネスマナー|縦書きが正式、横書きは失礼って本当? コラム

年の瀬が近づいてくると、どの企業でも気になり始めるのが年賀状の準備です。

今年は年賀状を単なる恒例行事としてだけでなく、自社のブランドイメージを明確に伝える1つの宣伝ツールと捉えて、印刷デザインなどを今一度見直してみるのはいかがでしょう。

そんな年賀状のデザインを考える際に、最初にポイントとなるのは、縦書きを選ぶか横書きを選ぶかです。

一般的にビジネスシーンでの年賀状では、縦書きが正式なものとされていますが、その真意はどうなのでしょう。

この記事では、そんな年賀状の縦書き・横書きにまつわるさまざまな疑問にお答えしていきます。

年賀状は縦書き・横書きどちらでもOK

年賀状は縦書き・横書きどちらでもOK

ビジネスシーンに置いての年賀状は、縦書きと横書きのどちらを選べばよいのかという疑問の答えは、結論からすればどちらでもOKです。

しかしそうはいっても、状況によっては縦書きを良しとするケースもあります。

より丁寧で正式なビジネスマナーは縦書き

もともと日本語は縦書き用に成立した言語ですから、縦書きで書くのが基本的には正式なマナーで、目上の人やビジネスシーンで取引先に送る年賀状は、縦書きでなければ失礼に当たるという考え方は根強く残っています。

特に年配の人に送る場合は、「年賀状は縦書きでなければならない」という考え方の人も少なからずいるでしょう。

そのため、歴史の長い企業や年配層の顧客が多い企業などでは、正式な縦書きフォーマットの年賀状を選ぶのが正解です。

近年は横書きも増えている

しかし、現在日本の一般企業でも、社内・社外に関わらずビジネス文書の多くは、A4用紙などを用いて横書きで表記されることの方が多くなってきました。

そうしたビジネス一般の流れからしても、横書きの年賀状が必ずしも失礼に当たるとは限りません

自社のブランドイメージをカジュアルに表現したい場合や、一般ユーザー宛に送る年賀状などでは、横書きフォーマットを利用するのも良いでしょう。

表と裏の使い方を揃える

年賀状を始めとした官製はがきなどの印刷されたはがきの場合、郵便番号欄や切手貼り付け欄はすべて縦書きフォーマットに合わせてレイアウトされています。

しかし、裏面を横書きにデザインした場合には、表面の宛名書きも横書きで書くのが一般的なルールです。

年賀状の縦書き・横書きの使い分け

年賀状の縦書き・横書きの使い分け

このように縦書き・横書きにはそれぞれ、ふさわしい利用シーンがありますが、それでは実際の使い分けはどのようにしたら良いでしょう。

送り先の相手によって決める

目上の人に送る年賀状は基本的には縦書きが良いという原則に従って、日頃お世話になっている発注元の取引先企業への発送が多い場合などでは、縦書きフォーマットを利用する。

逆に店舗型ビジネスやサービスを提供する企業などで、一般顧客へ対しての年賀状は横書きフォーマットを利用するなど、送り先の相手次第でレイアウトを選ぶのも良いでしょう。

自社のブランドイメージで決める

年賀状で自社のブランドイメージを的確に伝えて、年始の挨拶状を営業ツールとしても利用したいと考えた場合、裏面のデザインを最重要視するのは的確な考え方です。

その場合、堅いイメージの企業や老舗の企業などでは縦書きを、外資系やベンチャー企業などでは横書きを利用するなど、自社のイメージに合わせた選択をするのが基本となります。

縦書きにふさわしい業種

  • 行政機関・士業・病院など
  • 歴史のある老舗企業など
  • 教師・講師など

横書きにふさわしい業種

  • 店舗型ビジネス(飲食店・サロン・小売店など)
  • 広告関係・IT系企業などクリエイティブなイメージの企業
  • 保育園・幼稚園など子どもや子供のいる家庭を顧客に持つ業種

年賀状の裏面レイアウトのポイント

年賀状の裏面レイアウトのポイント

年賀状の裏面をレイアウトする際の、縦書き・横書きそれぞれのポイントについて解説します。

>>「ビジネス向けの年賀状」のデザインはどうするべき?

縦書きの場合

よりフォーマルで正式なスタイルとなる縦書きスタイルの場合は、賀詞も四文字熟語など相手に対する敬意を表する言葉が含まれたものを選び、裏面の一番右上の部分から大きく目立つように配置します。

そこからバランスを見て賀詞より少し下げた部分から、本分にあたる挨拶文を小さめな文字で記載するようにしましょう。

裏面に差出人の住所などを書く場合には、左下に書くのが一般的です。

住所や電話番号などよりは、社名・氏名を大きく記載し、氏名は文字の間隔を少し広めにレイアウトするとバランスが取れます。

横書きの場合

横書きの年賀状の場合は、賀詞の選択も英語の賀詞や文章の賀詞など、やわらかい印象を与える賀詞を選択するようにします。

デザインにもよりますが、原則としてはすべての文字をセンター合わせで配置させるのが一般的で、住所・電話番号よりも、社名・氏名を大きく表記しますが、横書きの場合文字間隔をあまり広げすぎると、散漫な印象となりますので注意しましょう。

また、はがきを横書きで使用する場合、表面から見て左側が裏面の天、右側が地となるようにレイアウトします。

簡単入校の印刷業者を賢く使う

最近ではパソコン用のソフトや画像サービスが充実し、プリンタの進歩によって各企業でも独自で年賀状などの印刷が手軽に行えるようになってきました。

>>自前で作るビジネス年賀状|注意点とおすすめフリーソフト&サービス

しかし、どれだけソフトなどが進化しているとはいっても、そういったケースではこのようなさまざまなルールを加味して、ある程度は自分でデザインをしていかなければならない部分もあります。

企業にとっての年末というのは、追い込みの業務や年越しの準備などで、なにかと時間に追われる業務も多く、年賀状1つに多くの手間を裂いてはいられないというのも、担当者にとっては本音のところでしょう。

そんな時にはやはり年賀状を専門の印刷業者に発注してしまうというのは、年末年始の繁忙期を乗り切るための賢い経営戦略ともいえます。

最近ではネットで簡単に発注し、短期間で納品どころか発送作業まで肩代わりしてくれる、便利な印刷業者も多数存在しています。

そうした業者では、デザインも縦書き・横書き問わず、各業種向けのデザインを豊富に用意していますので、自社のブランドイメージにあったデザインがきっと見つかるはずです。

>>スピード年賀状製作所 公式サイト

まとめ

年末が近づくと準備作業に追われる年賀状のデザインの基本は

  • 縦書きが正式で、よりフォーマルで目上の人や発注元へ送る
  • 横書きはカジュアルさを演出し、クリエイティブなイメージ

といったものです。

いずれのスタイルを選ぶ場合でも、自社のイメージや送る相手との立場などを考慮し、適切なスタイルを選ぶことがポイントです。

選択に迷った時には、外注の印刷業者サイトなどを参考に決めてみるのもいいでしょう。

こうしたセオリーを踏まえた上で、ビジネスマナーに反しないオンリーワンの年賀状を製作して、新しい年へ向けた戦略的な営業ツールを手に入れてください。

>>スピード年賀状製作所 公式サイト

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